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かぜ薬フルフェナム酸が膀胱がんに効くらしい [医学]

北海道大学の研究グループが、かぜ薬の成分としても知られる「フルフェナム酸」が膀胱がんの治療に効果があるということを発見したそうです。

かぜ薬ががんに効くとは驚きですね。


なぜフルフェナム酸が膀胱がんに効くのか

発見したのは、北海道大学大学院医学研究科の田中伸哉教授・篠原信雄教授らの研究グループです。

膀胱がんは何度も再発を繰り返し、肺などに転移もしやすく、転移した後はなかなか治療が難しいそうです。

そこで、「フルフェナム酸」を投与すると転移が抑えられ、抗がん剤の効果も高まるという事を発見しました。

フルフェナム酸は、がん細胞を活性化させるアルドケト還元酵素を阻害します。

そうすると、抗がん剤に対する抵抗力を高めたがん細胞の抵抗力を弱めることがわかったそうです。


フルフェナム酸とは

フルフェナム酸(Flufenamic acid)とは、フェナム酸系の非ステロイド性抗炎症薬の1種だそうです。

ちょっと難しいですね…

ウィキペディアによると、「シクロオキシゲナーゼを阻害することによって、プロスタグランジン類の生成を抑制する作用を持つ [1] 。 これによって、抗炎症作用や鎮痛作用を発揮し、また、それに伴う副作用も持つ。」
とのことです。

要は炎症を抑え、痛みを軽減する薬ということですね。

フルフェナム酸を含む有名な薬では大正富山医薬品の「オパイリン錠」があります。

ただこのオパイリン錠は、関節リウマチ、変形性関節症、かぜ、などの消炎・鎮痛・解熱に使われる薬なので、膀胱がんの方に勧めないで下さいね。


今後の研究に期待

今回の発見により、フルフェナム酸を抗がん剤と同時に使うことで、膀胱がん患者の予後を改善することが可能になります。

さらなる臨床研究が進むことを期待したいですね。

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